洋館長屋(フランス館)の見どころ

20世紀初頭のパリ文化にひたる洋館長屋(フランス館)
美しい木造二階建ての「洋館長屋」は、
左右対称の2棟が中央でつながる、
洋館としては珍しい外観で、
日本の長屋に似ていることから、
こう呼ばれるようになりました。
また、現在、
邸内はフランスの調度品で統一されていていることから、
「フランス館」とも呼ばれています。
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特に充実しているのは、
19世紀末から20世紀初頭に花開いた芸術運動
「アール・ヌーヴォー」のガラス工芸品。
エミール・ガレや、
オーギュストとアントナンのドーム兄弟など、
アール・ヌーヴォーの代表的なガラス工芸家の作品や、
「アール・デコ」の時代まで活躍したガラス工芸家、
ルネ・ラリックの作品などが飾られています。
アール・ヌーヴォーのガラス工芸は、
造形、装飾ともに豪華で、
その個性的な曲線美や模様には注目です。
壁には「エコール・ド・パリ(パリ派)」に名を連ねる、
マルク・シャガールや藤田嗣治の絵画が飾られています。
「エコール・ド・パリ(パリ派)」とは、
20世紀初頭にモンマルトルやモンパルナスで
活動していた画家たちのこと。
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異人館 フランス館 みどころ
ほかにも、
モノグラムデザインが開発された当時のものと思われる
ルイ・ヴィトンのトランクや、
ナポレオン時代の燭台付きピアノなど、
貴重な家具・調度品が展示されています。
外国人が暮らした当時をしのばせる部屋、
天蓋付きベッドが可愛い子ども部屋など、
どの部屋も華美になりすぎず、
落ち着きある雰囲気にまとめられているので、
フランスの文化をしっかり肌で感じるために、
ひとつひとつ丁寧に観賞してはいかがでしょうか。
花弁状のソファで、この椅子の馬毛は最高級品で
300年もつと言われています。
フランス館 入場料金
550円
年中無休